イタ飯百珍

イタリアが「他国に負けない!」と気を吐いているもの、それが「食」!最近は備忘録。

まるでチューリップ

11月15日(日) 金曜日までは気持ちが良い秋晴れだったのに、週末はぱっとしない天気である。 イタリアは、いわゆるロックダウンであるレッドゾーンが今週末からまた増えた。 ラツィオ州はまだまだ黄色だけど、全国的なロックダウンを避けるために州別のレベ…

イタリアは疲労困憊

11月2日(月) 新しい1週間が始まった。 私は今日、ある試験があってロックダウンに入る寸前になんとか合格。ああやれやれ、といったところだ。 今朝は、俳優のジジ・プロイエッティの死のニュースから始まった。80歳の誕生日に死を迎えた彼は根っからのロー…

首相令連発

11月1日(日) くだんのサディスティックなクライアントとはきっぱり縁を切り、気分もすっきりした。プライベートでやれやれと思うのと同時に、コロナの感染者数はとんでもない上昇を見せ始めている。 フランスやイギリス、ベルギーやオーストリアに続いて、…

静かな秋に抱える地獄

10月17日(土) 今年はcovid-19の感染のため、静かな秋だ。 通常ならば、学校が始まり娘の誕生日があり、日本人学校のバザー、我が家周辺での自転車競技大会、そして栗祭りがありイベント目白押しなのだ。 今年は娘の誕生日以外はすべてキャンセルで、身近は…

ここ50年で最も寒い9月

9月29日(火) 娘の誕生日イベントも無事に終了し、9月も終わりだ。 先週の土曜日に、クラスの仲良しさん5人だけを集めて誕生会をした。小学校も5年生ともなると、クラス内の派閥意識はかなり高くなるらしい。感染の危険を避けるためにも、普段から気が合う…

娘、10歳になる

9月23日(水) 昨日、娘が10歳の誕生日を迎えた。 10年前、私は高齢出産ではあったけれど、読んだり書いたりに夢中になっていて、年齢に伴うリスクをうじうじと悩んだりしなかった記憶がある。実際、妊娠中も出産も順調で、誕生後も娘は健康に育ってくれた。…

クリームパンと月桂樹

9月20日(土) 今週は、本当にヘヴィな1週間だった。 学校が再開し、生活のリズムが一気に変わった。そこへもってきて、今週は仕事で非常に苦労をした。にもかかわらず、達成感が皆無の仕事で私はかなりへばっていた。クライアントさんはとても感情的で、送…

人事を尽くして天命を待つ

9月13日(日) バカンスから戻ってこのかた、イタリアの学校のグループ研究の宿題があったり、仲良しの友達とどうしても会いたいといって少人数で遊んだりバーベキューをしたり、近場でバタバタすることが多くなった。 紆余曲折があったものの、日本人学校の…

スパルタバカンスここに極まれり 2020年夏

バジリカータ州ではペペローニ・クルスキと呼ばれるトウガラシの揚げたものがしばしば登場。 8月15日(土) 今年の夏は、イタリア人の多くが国内にとどまってバカンスを過ごしている。我が家ももちろん、そのたぐいである。とはいっても、美術館や教会を見た…

ご褒美Day

8月5日(水) 田舎の町に引っ越してこのかた、仕事関係の同僚と食事をすることはあっても、純粋な友人とのお出かけなどめったにしたことがない。夫はしきりに、友達と出かけて楽しんでおいでよ、というのだけど、ローマに住んで食べるものや着るものなどなど…

「私はまちがってない!」と我を張るのも疲れるものだ

7月23日(木) 昨日は仕事において非常にうれしいことがあったので、少し浮かれていたことは否めない。しかし、だからといって慢心したりなにかをなおざりにしたことはまったくなかったのに…。 今日は、朝からついていなかった。 数年来付き合いのあるこのク…

ラファエロ展に行ってみたけれど…

この男の子は素敵だった 7月19日(日) 長い長いと思っていた7月もあっというまに半ばを過ぎ、もうすぐ娘もバカンス先から帰ってくる。 というわけで、彼女がいると絶対に行くことができないラファエロ展に行ってきた。夫も私ものんきで、行くことを決めたの…

娘に会いにアブルッツォへ

テーラモの大聖堂。祭壇部がずれている 7月12日(日) この週末、娘と姑が過ごすアブルッツォに行ってきた。とはいっても、あちらに着いたのは土曜日の夕刻。土曜日の午後は、我が家の周辺で売りに出ている家を何軒か見学。具体的に将来どうするのか、まった…

マエストロの死

7月6日(月) 週末は、かなりバタバタ忙しかった。 土曜日は学校のオンライン会議、それが終わるや否や娘を連れてアブルッツォのバカンス先へ移動。いろいろ環境を整えて、私と夫はローマにとんぼ返り。 アドリア海側に抜ける道中では、雹がじゃんじゃん降っ…

戻ってきた生活のリズム

7月3日(金) 日々の生活のリズムが早くなり、コロナ以前の生活のペースが戻っている。 もちろん、生活の中で大きな変化はあるのだけど、なにやら慌ただしく過ぎていく日々の中でまた自分を失いそうになることもある。なんだか、気持ちに余裕がない。 外出せ…

2020年、前半が終わる

6月30日(火) 私が住む町は、今が一番いい季節かもしれない。 通常は、この季節は日本で過ごしている。故郷は大好きだけど、この時期の日本は梅雨でじめじめしていることが多い。 というわけで、今年は日本に帰ることもかなわなかったかわりに、夏の気持ち…

悲しきローマ

6月25日(木) 今日から、夫と娘はアブルッツォにキャンプに出かけた。日本人学校のパパ友と、その息子さんの4人の旅である。私もあちらの奥様も、「キャンプはちょっと」という口である。 パパ友さんはキャンプのプロらしく、あちこちのよいキャンプ場に詳…

小学4年生終了

6月24日(水) 一昨日から、ようやく1日を半そでで過ごせる季節がやってきた。 桃やメロンの香りが、一層強く部屋の中に漂うような気がする。 本来なら、今週の月曜日には日本に向かって出発していたはずだった。落ち込んでも仕方がないと思いつつ、やはり里…

夏の味覚がそぐわぬこのごろ

6月18日(木) 封鎖中の記録として書いていたブログは、すっかり間遠になってしまった。 マスクやソーシャルディスタンスという新しい慣習は定着したものの、生活はだんだんと元に戻っている。夫は相変わらず在宅で仕事をしているけれど、娘は新体操のレッス…

封鎖後の美術館デビュー

6月14日(日) 感染は下火になったとはいえ完全に収まったわけではないので、できれば家にいるのが理想的なのかもしれない。 トリノで行われているマンテーニャ展は、今回は泣く泣くあきらめた。 たいがいのことは我慢できる私が、「なにがなんでもフィレン…

思春期の入り口

6月7日(日) イタリアの生活は、活気を取り戻し始めた。 あっちこっちで渋滞が発生し、封鎖のストレスの反動か週末は外に出る人が多い。依然と異なることは、みんな律義にマスクをし、知人に会っても抱き合わず、お店に入るのにも列をなすといったところだ…

命日に父を思う

6月4日(木) 今日は、父の命日だった。 本来なら7回忌。娘が夏休みに入るのを待って私たちは日本へ向かい、法事を行う予定だった。その里帰りがおぼつかないので、母は法事を延期。お坊さんも、快諾してくれたという。 父が亡くなってもうそんなにたつのか…

共和国建国記念日のヴィッラ・デステ

この庭園の美しさは数々の噴水にあり 6月2日(火) 共和国記念日の今日、人込みを避けてどこに行こうかと夫と相談した。 そして向かった先は、ティボリ。この地には、ヴィッラ・デステ、ヴィッラ・アドリアーナ、ヴィッラ・グレゴリアーナと3つの見どころが…

愚痴らず振り向かず

6月1日(月) じつは、今はもう6月2日になっている。 真夜中12時過ぎ、ようやく今日の仕事終了。 ここ数日は、世間さまと同じように我が家も外へと向かい始めている。 日曜日には、近所のアルバーノ湖に友人家族がやってきた。カステル・ガンドルフォを眺め…

散財したい夜に

5月27日(水) 気がつけば5月ももう終わり。 封鎖が緩和されてこのかた、買い物はほぼ私が行くようになった。今朝もメルカートに出かけて、しこたま野菜と果物を買い込んだ。 サクランボだけではない、メロンから桃まで出ている!最近は、こうした果物も手に…

ピクニック、毛虫にはばまれる

5月24日(日) 封鎖が緩和されて初めての週末、人がいない場所にピクニックでも行こうかという話になった。 親しい友人家族に声をかけたところ、ぜひ行きたいけど昼食が心配だからラザニアを焼いていくという。我が家は、昨夜夫が仕込んだクロスタータを今朝…

Freedom!

5月23日(土) 今日も朝から良い天気だった。 朝、夫と些細なことで喧嘩した私は、今日は開き直ることに決めた。もう我慢なんかしない。 買い物に行く。そして、雑誌を買う。今日はなにがなんでも白いご飯とお肉を食べる! おあつらえ向きに、夫は今日の夜友…

いちごのジャムの香りの中で黙考(愚痴全開)

5月22日(金) 昨日は、姑がやってきた。 姑は夫に伝えてあったようだけど、私に言うのを忘れていたらしい。昨日は、夫が会社で今日の大学の授業のためのプリントアウトをして、そのまま日本人学校に向かって教科書をもらってきた。家族で出かけて、帰ってき…

5月の雨

5月20日(水) 昨年の5月は、雨ばかり降って本当に寒かった。 今年の5月は早くも真夏日を記録しているところもあるようだが、わが町はちょうど良い気温になってきた。 今日は珍しく雨。 朝、市場に行って野菜と果物を買い込んで、そのあとは家におこもり。野…

およそ70日の封鎖終了

5月17日(日) 今日で、69日に及んだ全土封鎖が終わる。 昨日は、山の町も初夏の陽気となった。今日の日曜日は、姑の家を訪れたけど、ローマはもう夏のような暑さだった。 母の日に姑に贈ったアジサイを庭に植え替えるために、途中で花屋さんに寄って土を購…