イタ飯百珍

イタリアが「他国に負けない!」と気を吐いているもの、それが「食」!最近は備忘録。

イタリア統一159周年

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本日、3月17日はイタリアが統一された日なのだそうだ。

1861年3月17日、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世イタリア王国の初代国王となることを告知している。

まったく、イタリアの159歳はとんでもない誕生日となった。

コロナウィウルスの感染のピークは、新聞や報道によってもまちまちだ。

3~5日後という新聞もあれば、2週間後という説もある。

イタリアの中部から南部は、4月半ばなんていう報道もある。

いずれにしても、ここ数日はキツいぞというのがあらゆる報道からひしひしと伝わってくる。

私が住む町の市役所も、「散歩については糖尿病などを持つ正当な理由がない限り、市役所は奨励しない。とにかく家にいるように」という通達を出すようになった。昨日くらいから、緊迫感はさらに高まってきた。当然のことながら。

 

普段は意気消沈もしない夫ではあるが、昨夜は少ししんみりしていた。

このウィルス騒動をまったく過小評価していたというわけだ。とりあえず、夫も私もまだ仕事は失っていない。自宅で仕事ができる状況にある。家族は皆元気だ。

それだけでも僥倖と思わなくては。

ブログやソーシャルでは、日本で報道されるイタリアの状況と実際の現地の空気の相違を訴えるものが多い。普段はイタリアやイタリア人の愚痴を言っていても、いざ日本で否定的な報道がされるのはこちらに住んでいるものとしてはやはりつらいいものだ。

人の不幸は蜜の味というから、それも仕方ないのかもしれない。こちらに住んでいる人が、積極的にイタリアの実情をメディアで伝えてくれるのは心強いかぎりだ。

イタリア人は今、コンテ首相という船頭のもとに必死に船をこいでいる。その先は、神のみぞ知る領域だ。外野でなにをいわれても、櫂をこぐ以外なにもできない。

アルヴォ・ペルトの透徹した音を聴きながら、心を鎮めることにしよう。

来年の今日は、イタリアにとって朗らかな160歳の誕生日であることを心から祈りつつ。

 

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