イタ飯百珍

イタリアが「他国に負けない!」と気を吐いているもの、それが「食」!最近は備忘録。

春とピエモンテ

4月23日(木)

ここ数日、気温が下がって天気も不安定だ。

娘はオンライン授業が増え、コンピュータの前に陣取る時間が増えた。

夫はなにやら毎日会議だプレゼンだと忙しくしていて、大声を張り上げている。

私も仕事が立て込んでいて、狭い家の中で各々がコンピュータと向き合っている感じ。

 

昨日は、夫が10日ぶりくらいにスーパーへ。

雨が降っていたし、お昼の時間を狙って行ったから、思っていたほどは列が長くなかったそうだ。それでも、買ってくるまでに2時間ほど要した。

天気が悪いと外で体を動かすこともできなくて胃が重いので、昨日はキビや豆が入ったスープと野菜で済ませた。

本日は、ピエモンテから届いたラードを使ってポテトをオーブンで焼き、大好きなソラマメとペコリーノチーズをたらふく食べて、そろそろシーズンが終わるアーティチョークでお夕飯。食後につまむいちごも甘酸っぱい。

春の味覚とピエモンテに感謝しよう。

 

夕方、以前の職場の同僚から非常に久しぶりに電話がかかってきた。

有能で目端が利く彼女は社内でもかなり出世したのだけど、上司の入れ替わり後にストレスをため込んで精神的にも身体的にも病んでしまったことがある。今は、その会社も否応なしに自宅待機。「暇で暇で~」とぼやいていたけれど、一時に比べると声にも張りがあって元気だ。もちろん、会社の将来のことは不安だけれど、彼女みたいに自らの健康も顧みず仕事に邁進してしまう人は、これを機会に怠けてほしいと思う。長い無沙汰を補うかのように彼女はよくしゃべり、長電話は1時間以上に及んだ。久々に聞く、彼女の名古屋弁も懐かしい。

 

昼間は雑事に追われて時間が過ぎても、夜はなかなか寝付けないことが多い。

昨夜は、夫も眠れなかったらしく2人で本を読みながら夜更かしをしてしまった。いざ灯りを消して寝ようとしても、このまま実家の母と会えずに終わったらどうしようとか、大地震が来たらどうしようとか、悪いことばかり考えてますます眠れなくなる。翌朝はボロ雑巾みたいに目を覚ますのだけど、そんなときでもとりあえず仕事があるのはありがたいものだと思う。もはや、収入云々ではない、なんというか自分の存在意義を実感できるからだと思うけれど。だから最近は、いただける仕事はありがたくなんでも引き受けている。

ヴィルヘルム・ケンプのバッハを聴きながら、今夜は眠れることをひたすら願う。