姑来る+町のスーパーに買い物デビュー
5月7日(木)
昨日、出社した夫は会社で配布されたマスクを持って帰ってきた。
子ども用のマスクはたくさんあるのだけど、大人用が心もとなかったのでありがたい。
会社には夫ともう1人の同僚、事務担当の女性がいただけだったそうだ。出張ができないのなら会社に出てくる意味もないので、しばらくは全員在宅で仕事をすることに決まったのだという。
最近、ヘンな夢を見ることが多い。
今朝も、気味の悪い夢を見て朝5時ごろ目が覚めた。夢は五臓の疲れなんていうから、やはりなにかストレスがあるのだろうか。ピークが過ぎても一向に先が見えない現状は、たしかに不安を感じる。日本に帰ることができないかもしれない、という思いもとても重い。
夕方、姑が遊びに来た。彼女も、午後の3時までは在宅で仕事をしている。娘にバービー人形の着せ替えをお土産に持ってきた。すでに初夏のようなローマから来た姑、山の寒さに驚いている。
娘と姑はマスクをして散歩に行き、夫は仕事中。夫の大声が煩わしいし、わいわいと連れ立って散歩に行く明るい気分にもなれない。
というわけで私は、封鎖になって初めてスーパーマーケットデビューをした。わが町のスーパーは、山の斜面に建っていて中も狭い。だから、順番が来ると自動ドアを内側から開けてくれて、「はい、2人入って~」と言われるのだ。ほかの町も同じなのだろうか。なにしろ、初めての体験である。
一時期は欠品していたという小麦粉も、いつも通りの品ぞろえだ。
故郷の方言で、「目こんじき」という方言がある。見るもの見るものすべてが買いたくなるという現象をさす。久々の買い物で、夫には頼んだこともなかったヨーグルトやお菓子をかごにポンポン入れてしまった。
封鎖前に行った血液検査で、コレステロールが高かった。これは、家系の傾向なのだけど、私も年齢を考えたら気をつけないといけない。最近は、食べる量も減らし間食もしないようにしている。それでも、目のごちそうというのはうれしいものだ。
町の広場には、ちらほらと人々が集っている感じ。バールはまだ開いていなかった。カプチーノと温かいコルネットを食べられる朝は、まだ遠そうだ。
姑が来たので、せっかくだからとまたピッツァを注文。
車で1時間ほどのところに住む姑は、ピッツァを食べて遅くならないうちにと帰っていった。
私たちはその後、歴史学者アレッサンドロ・バルベーロによる日本のドキュメンタリーを見る。戦国時代のドキュメンタリーなんだけど、まあまあ良くまとまっていたかな。あいまいなところは日本語で補って娘に説明する。信長、秀吉、家康の御三家を覚えたから、今日はよしとしよう。
なんだかもう、沈んでいる状態が常態になりつつある。胸のあたりのモヤモヤが鬱陶しいけど、淡々とでいいからなんとか生きていこう。