イタ飯百珍

イタリアが「他国に負けない!」と気を吐いているもの、それが「食」!最近は備忘録。

静かな秋に抱える地獄

10月17日(土)

今年はcovid-19の感染のため、静かな秋だ。

通常ならば、学校が始まり娘の誕生日があり、日本人学校のバザー、我が家周辺での自転車競技大会、そして栗祭りがありイベント目白押しなのだ。

今年は娘の誕生日以外はすべてキャンセルで、身近はとても静かなのである。

静かでないのは、私の胸の内だ。1か月以上もあるクライアントに悩まされ続けて10月も半ばを過ぎてしまった。ここ数日はもう、「これは自分との戦いだ」と言い聞かせてとにかく縁が切れる日だけを夢見ている。

私は要領が悪い人間なので、仕事をするときはバカがつくほど真面目に真摯に対応する。適当に済ませていいにしちゃおうなんてことは過去には一度もなかったから、楽をするために手抜きをしてるんじゃないかと思われることほど心外なことはないのだ。今回のクライアントの仕事はそもそもテーマがかなり浅薄で、にもかかわらず「濃い内容を書け」なんて注文が来る。火のないところに煙を立たせるのはポリシーに反すると思ってしまう私は、それこそ馬鹿みたいに関連する書籍をキンドルで買い込み、必要とあれば日本の企業にコンタクトを取り、万全の対応をしてきたと自負している。それでも相手が感情的になって怒るものだから、私ってこんなにデキない人間だったのかしらん、と胃に穴が開きそうだった。できればあっちからさっさと契約終了をしてほしいなと思うくらいで、自分自身に恥ずることはなにもない。報酬が良いからといって、クライアントがワーカーを傷つけることが許されるわけがないのだ。

世の中は、善良な人ばかりではない。意地悪で性悪で、人をいじめることが愉しくてたまらないというタイプも存在する。そういう人もいて社会が成り立っているのだから、避けようがない事態だったのかもしれない。夫の弁じゃないけど、これまでが順調すぎたのだ。とりあえず山場は越えて、あとは最後のラストスパート(なんていってるとまた落とし穴があるのかもしれないけれど)だから、とりあえず最後まで走り切るつもり。これだけあちらの無理な言い分に唯々諾々と従ってきたのだから、縦横無尽、臨機応変、今後はなんでも書けそうな気分だ。

内面にこんな地獄を抱えているものだから、実生活ではいつも疲れている。

親友に事情を打ち明けてストレス発散をし、気持ちを立て直すことも頻々だ。夫や娘に対してもいつも不機嫌で申し訳ないなと思うのだけど、彼らはよぶんなことはなにも言わずに励ましてくれる。親友と家族。それだけで充分ではないか。同じような経験をした方からのコメントもあった。コメントくださった方、どうもありがとう!私だけじゃないと思えるだけで力になります。

今日は友人と楽しくおしゃべりをして、とてもいい土曜日だった。ルービンシュタインショパンを聴きながら心のデトックス

さあ、できれば来週中にケリをつけよう!