日曜日の憂鬱
イタリア全土が封鎖されてもうすぐ1週間だ。
イタリア中はフラッシュモブが盛んに行われている。私はなんとなくこの動きについて行けず、鬱々と日曜日を迎えた。封鎖ゆえの気分の落ち込みなのか、例によって鬱っぽい自分の気分のサイクルなのか、それは不明。
この移動制限は、まだ先が長い。イタリア中の気力がちゃんと続いてほしいと思うが、私自身はへばっている。鬱々はいつものことだから、明日になれば元気になるかもと開き直り、今日は底辺にいるようなこの気分の中にたゆたうことにする。
雨は降っていないけど、今日も曇り。
人気のない広場を家から見下ろす。いつもは太陽の下で輝くオレンジ色の家々の屋根も、今日はくすんで見える。遠くローマには、明るい陽が差しているようだ。
普段は制服で登校する娘が、毎日その日の気分でとっかえひっかえ選んでいる洋服が、今日は唯一明るい色となって私の目に映る。
夫は、「家にいて家事をするのも悪くないな」とか言って、ブロッコリを料理中。
長い午後、お菓子でも焼いてげんなおしでもしようかな。