イタ飯百珍

イタリアが「他国に負けない!」と気を吐いているもの、それが「食」!最近は備忘録。

昨日より減少!

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3月22日(日)

封鎖になってもう2週間近く。

あっというまに過ぎた気もするし、ものすごく長い半月だった気もする。

亡くなった人や感染者の数は、今日も重い。

しかし、初めて前日を下回る数字となった。

昨夜のコンテ首相のアナウンスによって、製造業は必要最低限のものはのぞいて停止となり、外出もますます厳しく取り締まられることになった。2人以上でパブリックな場所に集えば、50万円以上の罰金が科される。

例によって、コンテ首相の語り口は穏やかで、イタリア国民の不安をなだめる一助となっている気がする。まず、首相によって概要が語られて、その後に新聞などに首相令の詳細が掲載されるという方法もわかりやすい。

本日の夕方には、居住している市から外への移動も禁止と回ってきた。あるカードを次々に切ってきた感じだけど、残るカードは多くないだろう。さいわい平穏な我が家だけど、銃後を守るつもりで引きこもる覚悟だ。

相変わらず、イタリアだけが突出して死亡者数が多いのだけど、スペインやアメリカの状況も予断を許さないようだ。日本だけが平和で、実家の家族のためにもどうぞこのままもちこたえてくれと願っている。

わが小さな町も小さいながらに踏ん張っていて、昨日は「コロナウィルスが陽性になった場合のごみの捨て方」なんて回覧が回ってきた。

わが町は、曜日ごとに異なるごみを家の前に出しておくと係の男性が集めてくれる便利なシステムである。だから、このような状況でも働いてくれる彼らのためにも、コロナウィルスに陽性になった場合にはごみ袋は二重か三重にして指定のプラスチックのバケツに入れましょう、といった感じである。非常に現実的で有益な情報だと思う。

日曜日の今日、我が家では山ほどファラフェルを揚げた。

普段は揚げ物なんかしないのだけど、景気づけみたいな感じだろうか。twitter上でも、みんながあれを作ったこれを作ったといって写真をあげてくれて、とても楽しい。

 

明日から、イタリアの学校の先生はスカイプで子供たちに授業をしたいといってきた。クラス代表の夫は、クラス中からアカウントを収集している。

これまでも、授業の内容を録音したりビデオにして子供たちに先生からはさまざまなメッッセージが届いている。授業参観がないイタリアだから、こんな形で普段の授業の様子が垣間見えるのは悪くない。

今日は娘が、お誕生にもらって開けることもなくほったらかされていた「子供用実験セット」を取り出してきた。その実験セットで香水を作ったとかで、家の中は換気しても換気しても、ファラフェルを揚げたにおいと香水の香りが漂っている。

どうぞこの平和がいつまでも続きますように。