イタ飯百珍

イタリアが「他国に負けない!」と気を吐いているもの、それが「食」!最近は備忘録。

熊と狼

3月29日(日)

今日から、サマータイムが始まった。

日が長くなると、イタリア人の外出したい病がまたぞろ悪化しそうだ。

平日は夫も仕事をしているけど、週末になるとがたがた掃除や修理を初めて私は落ち着かない。

今日の午前中は、娘が日本とイタリアの祖母にそれぞれ長電話。

2人とも一人暮らしだから、9歳になって話も通じる孫娘との長電話も楽しいだろうと思う。

午後になって、日曜だというのにクラスのチャットが荒れ始めた。

オンライン授業、音声での説明、クラス代表を通じての課題の送付などなど、学校の先生たちも精いっぱい子供たちのために策を講じてくれる。

しかし、休校がこうも長くなると、親の助けなしでは子供たちもダウンロードした課題や先生への宿題の提出ができない。そして、当然のことながら先生の授業についてこれない子供たちが増えてきてしまった。

親の負担が大きすぎる、というのが今日チャットが荒れた理由である。

それでも、子どもたちは子どもたち同士で宿題などの情報交換をしているようだ。

 

今日は、私も高校時代の友人4人とのチャットでおしゃべりをした。

東京と名古屋、静岡に住む友人たちも、せめて2週間くらい封鎖してほしいと嘆いていた。

私も、日本がイタリアのようにならないことを心から祈る。

ローマに住むママ友とも夕方おしゃべりをして、家にいながらものんびりと穏やかな日曜日であった。

 

テレビがない我が家も、この時期はネットでニュースを見ることにしている。

それも倦むと、動物のドキュメンタリーを見ている。

ここ数日は、熊と狼に関するドキュメンタリーをひたすら見ていた。たんたんと動物の生態を追うだけのドキュメンタリーがいい。陳腐な人間の感情など、自然には通用しないのだから。

カムチャッカや北極やアブルッツォの熊や、世界中に棲息する狼には大分詳しくなった。

 

明日からは月曜日、4月3日までとされていた封鎖は延長されることがほぼ決まっている。

なんだか、現実に起きていることがときどき夢のようで、だんだんと浮世離れしてくる頼りなさも感じる。

明日からも、頑張って働こう。