イタ飯百珍

イタリアが「他国に負けない!」と気を吐いているもの、それが「食」!最近は備忘録。

人事を尽くして天命を待つ

9月13日(日)

バカンスから戻ってこのかた、イタリアの学校のグループ研究の宿題があったり、仲良しの友達とどうしても会いたいといって少人数で遊んだりバーベキューをしたり、近場でバタバタすることが多くなった。

紆余曲折があったものの、日本人学校の補習校は昨日再開した。イタリアの学校も、明日から登校が始まる。3月5日の休校以来、数カ月ぶりの登校である。

先週、担任の先生とクラスの父兄が、学校再開についてのルールを確認し合った。私は会議には参加したけど、もっぱら聞き役である。コロナは死滅していないのだから、誰がどう計画し実行しても反対意見が雨あられと学校や政府に降りかかるのもいつものことだ。実際、会議は荒れたけど、グズグズとまとまらない愚痴を述べるのはいつものメンバーである。

コンテ首相の政府は大臣たちも若くて、その割に意地悪なジャーナリストに挑発されても声を荒げずに泰然と意見を述べる人が多いから頼もしいと思ってる。文部大臣は、40代のアゾリーナという女性であるが、口紅の色が時々とんでもないことを除けば非常に優秀な人だなあというのが実感だ。もちろん、反対意見もあるのだろうけど、私は概してとても良い印象を持っている。

若い大臣が満を持してあらゆる対策を施したうえでの学校再開だから、子どもたちから教育の場を奪わないためにも、親としてもルールを守るよう子どもたちを諭し協力すべきだと心から思う。

学校が再開してバタバタしている間に、あっというまにまたクリスマス休暇がやってくるのだろう。

土曜日に日本人学校で出会った親友とは、切磋琢磨してロックダウン中も仕事に励んできた仲だ。チャットで愚痴を語り合ってストレス発散しつつも、時間も無駄にしないでよく頑張ったとおたがい褒め合いたいくらいだ。私の周りは、非常事態となった今年のこの状況にあっても、粛々と努力をしている人が多い気がする。夏の間、恒例のイベントはいくつかキャンセルになったけれど、規模を縮小して行われたイベントもある。みんなきちんとマスクをして参加していて、それも頼もしいことだと思っている。

テレビをつければ首相も大臣たちも頑張ってるし、プライベートの生活の中でもみんな努力を続けている。だから、先行きを悲観する材料がないのがありがたい。何か起きてしまったら、それぞれがベストを尽くすしかないではないか。というくらいには開き直って構えていられる。

娘も夏休み、海で山でとよく遊んだ。心機一転、新しいスタイルの学校生活になじんでほしいものだ。私はこの9月、どうしても乗り越えなくてはならない山がひとつあるのだけど、それも焦らずに自棄にならずに乗り越えていこうと思っている。

生活スタイルがダレてしまったから、早起きだけは慣れるまでに時間がかかりそうだけど…。