イタ飯百珍

イタリアが「他国に負けない!」と気を吐いているもの、それが「食」!最近は備忘録。

散財したい夜に

5月27日(水)

気がつけば5月ももう終わり。

封鎖が緩和されてこのかた、買い物はほぼ私が行くようになった。今朝もメルカートに出かけて、しこたま野菜と果物を買い込んだ。

サクランボだけではない、メロンから桃まで出ている!最近は、こうした果物も手に取ったり匂いを嗅いだりということができない。それぞれのお店の前に紐がかけられていて、必要以上にお店の人や物品に近づけないようになっているのだ。というわけで、勇んで買ってはみたものの、メロンはまだ香りもなく桃にいたっては大根みたいな感じ。桃もしばらくしたらジャム行きかな。

そういえば一昨日は、鶏肉とジャガイモをオーブンで焼いたのだけど、ナントカという高名なシェフのご託宣にしたがって、低温で3時間もかけて焼いたのだ!まあ確かに、外はパリパリ、中はジューシーという理想的な仕上がりではあった。しかし、電気代を考慮すると、そうそうできる料理ではないだろう。家にいる時間が多く、おさんどんはすべて家でするのだから、食洗機、炊飯器、オーブン、電子鍋等がフル回転しているような毎日だ。

家での生活が長引くにつれて、娘の生活もたるんできた。今も、娘は宿題のことでパパに雷を落とされている最中だ。

今日は、新体操の先生からのメッセージが来た。6月から体育館の使用が可能になることから、新体操のレッスンに参加したい人はいる?って内容である。

ところが、誰一人として「はい、ぜひ娘をレッスンに参加させます」という人はおらず、「様子を見て9月から」「夫が絶対に参加させるなと言っているので」という文言ばかり。娘に聞いてみると、「私は行きたい!」と即答である。

娘の生活のたるみ具合が心配になった私は、「安全上問題がないのならば参加させます」と送ってみた。するとすぐに先生から個人的に返信があり、「他に誰も参加者がいないのよ。あなたの娘さんだけだけど、連れてらっしゃいよ」と言ってくれた。

というわけで、来週から娘は新体操に通うことになる。ほぼ、個人授業だろう。これで少しは、生活のメリハリがついてくれればいいなと思う。友達がいないのは寂しいかもしれないけど、体育館で誰かとばったり会うこともあるかもしれない。

もちろん、規則で親は中に入れない。体育館の入り口で靴を脱げとか、決まりは多い。100%安全というわけでもないだろう。それでも、3か月近くも学校にもお稽古事にもいかないという異常な状態から、少しずつ外に出してあげたいという気持ちもある。1人寂しくサッカーボールで遊ぶ姿を見るのはつらい。お稽古ごとに行けば、友達はいなくても少なくとも先生は娘とまっすぐ向き合ってくれるだろう。こんな葛藤が、これからも次々と生まれてきそうだ。

 

ところでここ数日、なにやら散財したくて仕方がない。かといって、洋服なんて買う気もしないし、日々の買い物は必需品で特に胸はときめかない。

今日は、料理のプロの友人とチャットで話し合って、ちょっと楽しい計画を立てた。もちろん、先のことはわからないしうまくいくかも未知数だ。でも、こんな計画をともに立てられる友人というのは、私は過去には皆無だった。

というわけで、その嬉しい気分をバネにして、久々に本の散財をした。自分で読みたいと思っていた本も、実際にオンラインで買おうと思うと躊躇してしまう。しかし、こんなきっかけがあれば楽しく買い物ができる。手に取って買うことはできないから、書評や筆者の評判などもよくよく調べ、あとは好みの作家の本を数冊。

電子書籍は便利だけど、美しい装丁の本は喜びだ。こういう本は、私は買ってしばらくは枕元に置いて楽しむ。アマゾンの台頭で個人の書店が次々と閉店しているから、本当ならば本屋さんに行って買うべきだとは思う。しかし、どうしても今夜散財したくてアマゾンを利用。本屋さん、ごめんなさい。

 

しかし散財して満足。

これで明日からまた、頑張って仕事ができる。